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経営者やフリーランスの情報発信でブログに最初に書きたい4つのこと

経営者やフリーランスの情報発信でブログに最初に書きたい4つのこと

情報発信は、経営者やフリーランスにとって、自分自身や自社の価値を伝えるための重要な手段です。しかし、いざブログを書こうと思うとどんな情報をどう伝えるか悩んでしまって、筆が進まないこともあると思います。この記事では、情報発信の際に経営者やフリーランスがブログにまず最初に書きたい4つの項目をご紹介します。

また、既にブログや自社サイトで記事を書いている方で、この4つの項目をまだ書いていない場合は、改めて書くことをおすすめします。ひとつの記事にまとめて書いてもいいですし、別々の記事に分けてももちろん大丈夫です。書いて出すことがいちばん大切なことです。

もくじ

―1.自分のバックグラウンドを紹介する
―2.業務内容や今に至る経緯を解説する
―3.仕事に対するビジョンや価値観を言葉にする
―4.これからのこともちょっと書く
―まとめ

1.自分のバックグラウンドを紹介する

情報発信の第一歩は、自己紹介です。あなたが誰で、どんな経験や専門知識を持っているのかを明確に伝えることが必要です。ブログや自社サイトを立ち上げ、記事は増えていくのに書いている方の自己紹介がないことは、意外と多いです。あるいは、あるとしてもシンプルな自己紹介が少しある程度だったり。

経営者やフリーランスの場合、ビジネス規模の大きさに関わらず、その方自身が歩く資産であり、ブランドとなります。そのため、その方がどういう経緯を経て今に至ったかの物語を見せることが、信頼を得ていく最初のステップになります。

  • どの業界・どの会社で働いてきたか
  • どんなスキルを持っているか
  • そのスキルがどうに磨かれてきたか
  • 何を成し遂げてきたか
  • その結果、何が得られたか
  • 今、どこで何をしているか

たとえば、会社員なら異動になった際、デスクの引っ越しを終えて新しい部署で「〇〇部から異動になり、今日からこちらの部署でお世話になるまてぃです。よろしくお願いします」と挨拶をします。その際に、上記の内容をかいつまんで説明すると思います。

会社員は自己紹介のタイミングが場として設けられますが、経営者やフリーランスにはそういう場は業務依頼を受けてからしか発生しません。ですので、仕事が発生する前に自己紹介をして自分のことを知っていただくことが必要になります。自身のことを具体的に伝えることは、能力と経験を証明する最も効果的な方法のひとつでもあります。

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2.業務内容や経緯を解説する

1では何をしてきたかの概略を書きますが、次は具体的にどんなことをしてきたかを説明します。具体的な数字や結果を用いて、達成したことや成功事例を紹介してみてください。これはあなたの信頼性を高め、あなたのスキルや知識が実際に結果をもたらせることを示し、強い後押しになります。

とはいえ、いいことだけ、成功談だけ書いてあっても深読みするのが人の性(さが)。失敗談も交えるとより、人柄なども伝わりやすくなります。失敗談は人間性を窺い知るリトマス紙のひとつ。何を失敗と捉え、その失敗をどう糧にしたのか、あるいは失敗を区切りとして切り替えたのかなど、失敗を通じた話題を示すことで、その方が大切にしていることが伝わりやすくなります。

ここまでの1と2を踏まえて書いているのが、私の詳しいプロフィールページです。恥ずかしさや自分のことをオープンにするのはちょっと……という気持ちが強かったのでシンプルな自己紹介だけしか載せていなかったのですが、これはいかん……とある時点で思いなおし、詳細を書きました。
これはいかんと思って書いた詳しいプロフィールページ>>
シンプルな自己紹介の例(会社概要の下にあり)>>

書いて公開してみると、問い合わせをくださった方や、お話しをする方は大抵こちらに目を通した状態でお話ししてくださるので、私は相手のことを知らなくても、相手の方は私を知っているので、話が早くて楽になりました。読んでピンと来なければご縁も生まれませんので、双方の幸せにもつながります。もっと早く書けばよかったと思いました。

スキルを図表にしたのが意外とよかったです(下図)。この図のおかげで「何ができて、何ができないか」の説明をしなくてよくなりました。

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3.仕事に対するビジョンや価値観を言葉にする

そして大事なのがここです。あなたが何を重視し、どのような目標を持っているのかを言葉で書くこと。それによってあなたについてより深く理解できますし、幸運にも共感が得られると、仲間が増えていきやすくなります。あなたのビジョンや価値観、そしてそれがあなたのビジネスにどのように影響を与えているのかも併せて書いてみてください。

といっても、すぐに書けないのが、ビジョンや価値観です。言語化するのに役立つ本をご紹介します。TEDで一躍有名になったサイモン・シネックの『WHYから始めよ!』です。

リーダーシップ論としてのサブタイトルがついていますが、ここにあるのは、「その人がその人たらしめていることにこそ、その人だけの価値観とビジョンの根幹がある」ことを解説。その考え方、見つけ方、サイモン・シネック自身がしてきたことがまとまった書籍です。この本を道標に、「WHY」、自身がなぜそれをするのかを言葉にして得られたならば、生きるための指針や基準のひとつを得たと言ってもいいと思います。

また、この話題については個人ブログで過去に書いていますので、興味がありましたらご一読ください。記事の後半に書いています。
書籍『WHYから始めよ!』サイモン・シネック(amazon)>>
サイモン・シネックの「Whyから始めよ」についての解説記事(まてぃさんどっとこむ)>>

ちなみに、サイモン・シネックの言う私の「WHY」(≒私がなぜそれをするのか)は、

 思考を言葉にし、文章にすることは、自分と誰かの背中を押す力になる

です。私にとって「誰かの思考を言語化して伝えることで、ほかの誰かの新しい世界への扉を開くきっかけを作ること」が何より大切で、過去にしてきた仕事もすべてがここに結びついていました。ですので、ここに至る経緯で考えを言語化したものを、法人サイトの「ビジョン」ページにミッションやビジョンとしてまとめました。
「ビジョン」ページ>>

4.これからのこともちょっと書く

1~3で過去・現在・未来のうち、過去と現在のあなた自身のことについて書いてきました。最後に書きたいのは、これからのことです。

将来の計画と目標は、あなたがどこに向かっているのかを示す貴重な手がかりとなります。追求したいビジョン、挑戦したいプロジェクト、そして達成したいことを共有することで、自身の情熱や意欲を示せますし、未来の方向性を伝えることで前向きに行動し続けている証明にもなります。

あなたの将来の目標は、ビジョンや価値観、これまでの行動とどう連携していますか。これを示せると、キャリアの一貫性を伝えることもできます。これまで築いてきたスキルや経験がこれから達成したいこととどう関連し、どうに貢献するのか、可能な範囲で説明してみてください(もちろん守秘義務もありますので、すべてを明かす必要はありません)。

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たとえば、私の場合は、この内容を「ビジョン」ページの「ごあいさつ」部分に書きました。個人的な体験を交えて、なぜこの職業を選び、熱心に働き、途中で職種を変えたのか。今に至る経緯にはどんな考えや想いがあったのか。

最初にこの文章を書いたときは、「こんな恥ずかしい文章を公開するなんてどうかしている」と思いましたが、ほかに原稿を書いてもこれを超えるものはできなかったので、結局公開しました。不思議なことに、渾身の力を込めて書いたせいか、心が折れそうなときにこの原稿を眺めると、初心忘れずと言いますが、お腹の底から力が湧いてくる文章でもあります。
「ビジョン」ページ>>

まとめ

以上4つの要素は、経営者やフリーランスが情報発信を通じて自己や自社の価値を伝える上で、触れておきたい重要な項目です。ひとつの記事にまとめて書いてもいいですし、別々の記事に分けてももちろん大丈夫です。書いて出すことがいちばん大切なことです。自己紹介からパーソナルな想いまで、これらの要素を書き添えることで、あなた自身やあなたのビジネスの全体像を鮮やかに描き、伝えることができます。

人は単に製品やサービスを購入するだけでなく、その背後の人々とのつながりやコミュニケーションを重要視しています。だからこそ、あなた自身の人間性を示すことで、繋がりや信頼関係が築きやすくなります。自分の趣味や興味、家族についてなど、個人的な側面を見せることも時折してみてください(ただし情報発信の全体の1割程度)。これにより読者との共感を生み出し、信頼関係を築くことができるでしょう。

恐れず情報発信を通じて自己や自社の価値を伝えてみてください。きっと今までとは違う反応が返ってくるようになります。すぐにその反応は得られなくても、がっかりしないでください。ある日突然、“そのとき”はやってきます。

こういうことを考えたいけど、自分ではちょっと難しいかなという方向けに、コンセプト設計~原稿作成~投稿までまるっとお引き受けするサービス「コンテンツ顧問」や、ご相談に乗る「個別コンサルティング」も行っていますので、気軽にお問い合わせください。とくにビジョン、ミッション、ごあいさつを書くのが得意(&好き)なので、自分で書けないけど形にしたい! という方は、ぜひご相談ください。
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