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経営者やフリーランスがやっておきたい「自分の強みの見つけ方」

経営者やフリーランスがやっておきたい 自分の強みの見つけ方

この記事では、どうやって強みを見つけ、情報発信に活かしていくかのコツをご紹介します。自分の強みを見つけて競合と差別化することは、経営者やフリーランスにとって欠かせないことのひとつです。自己分析や顧客の声、競合分析から差別化のポイントを見つけ、自分の強みを活かしたコンテンツ作成やサービス・商品開発を行う助けになれば幸いです。

もくじ

―自己分析ツールで強みを見つける
―詳しいプロフィールを作る
―強みを活かしたサービスや商品開発で差別化を図る
―事例や実績を作って強みを磨く
―顧客の声を聴いて強みを磨く
―継続的なスキルアップで強みを磨き続ける

自己分析ツールで強みを見つける

自分の強みを見つけるためには、まず自己分析が欠かせません。そんなときおすすめなツールがふたつあります。ストレンスグファインダーで自分の気質を理解し、ウェルスダイナミクスで自分の適切な動かし方を知ることができます。それぞれ具体的には以下のとおりです。

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)

もともともっている気質が明らかになる診断テストですが、その人がもつ強みが分類され、どんなときにどう行動するかの価値観の根幹と連動していることが多いです。加えて今どうしたいか、これからどうしたいかを判断・検討し、自分を動かす“エンジン”がどこにあるかを確認できるツールでもあります。

この診断自体はブランディングになりませんが、働き方の指針を決める判断基準のひとつとして活用できます。とくに経営者やフリーランスの場合、最も頼れるのは自分自身となりますので、その軸がどういう要素で成り立っているか知ることは、日々の業務や感情の動かされ方を制御するひとつの方法としてもっていると、力になる場面も多いです。

私自身、会社員をしているときに一度試したことがありますが、独立してからやってみたら、働き方や意志決定の仕方が変わることもあり、内容に変化が生じていました。下記の図は2010年と2023年に行った上位5位のストレングスをまとめたものです。個人ブログに詳しく書いていますので、興味がありましたらこちらもご参照ください。

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の「強み」を使った結果>>

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)

ウェルスダイナミクス

もうひとつは「ウェルスダイナミクス」です。受験者の才能を分析し、目指すゴールを達成するために必要なものが何かを明らかにするというもので、公式サイトにはこう説明があります。

「ノーベル賞を受賞した最新の大脳生理学に於いての原理や、深層心理学の権威であるユングの分析心理学など、西洋の科学的アプローチを基礎とし、東洋の陰陽五行説や易経、春夏秋冬の考え方などを取り入れた全く新しいアプローチのプロファイリングテストです」

独自の理論でその人の志向性を言語化し、タイプ分けします。

・ビジネスを行う上でどんな方法が性格的に合っているか
・最適な方法を知った上で今後踏むステップはどこにあるか

がわかるのが特徴です。

こちらも私の例で恐縮ですが、起業してモチベーションをどう保てばいいか迷子になったことがあったのですが、その際に知って、っ診断テストを受けてみました。例をご覧いただくとわかりやすいです。下記は診断結果に出てくる資質マップです。こちらも診断時にブログにしていますので、興味がありましたらご参照ください。

ウェルスダイナミクスで自分の"取り扱い説明書"を手に入れた話>>

ウェルスダイナミクス

詳しいプロフィールを作る

自分が持っているスキルや経験、価値観をリストアップし、どのような点で他と差別化できるかを考えます。それを明らかにするために、社会人になってから今に至るまでの自分自身の詳しいプロフィールを作ります。

どんな考えをもち、どんな経緯を経て今に至るのかがわかるようにまとめます。また、その経緯の中で行ったこと、得たこと、失ったことなども併せて書き添えることで、価値観や人となりの片鱗が伝わりやすくなります。とくに経営者やフリーランスは当人の”人となり”が日々の業務に影響することも多いので、それを補足する助けにもなります。

いざプロフィールを作ろうと思うと、作るのは意外と時間がかかりますし、自分のことなのに忘れていることも多く、「何をどうしてこうなったんだっけ?」の連続。ですが、これを作ると会社や職業が変わっていても、一貫した何かがあったり、こうしたいという思いがあって今に至っていることに気づくこともあります。そこに自分の強みを見出すことも。

ぜひ一度作ることをおすすめします。働くことを軸にした人生の振り返りにもなりますし、今の自分を現在地に、過去の自分が何をしたかったのか、未来の自分が何をしたいのかが見えてくるきっかけにもなります。

こちらの考えに基づいて作っている私のプロフィールはこちらです。
私の詳しいプロフィール>>

ちなみに、Web制作や雑誌の記事制作において、プロフィール情報には顔写真が添えられていると信頼度が増すという鉄板セオリーがあります。プロフィールページには写真を用意して掲載することも併せておすすめします。

できればプロのカメラマンに撮ってもらうとさらによいです。仕上がりはもちろん、写真を見た方が感じる人物の印象がまるで違います。料金はピンキリですが、安いものは1万円から、スタジオ撮影・メイク付きなら5~7万円前後が目安です。

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強みを活かしたサービスや商品開発で差別化を図る

前述のように自分の強みを言語化し、プロフィールを作る過程を経ると、自分の強みやほかの人との違いが見えてきます。それを活かしてサービスや商品の開発を行い、同業他社との差別化を図ります。

とはいえ、独自性の高いものは市場におけるニーズの有無が見えないものもありますので、サービス開発をしたものの誰からも必要とされないことも起こりえます。ですので、まずは現在存在しているサービスに自分の強みや特徴を活かしたオリジナリティを加え、「自分で名前をつける」ことでオリジナルサービスとして打ち出します。

たとえば、私が提供している「コンテンツ顧問」は、サービス名としては「コンテンツ制作・SNS運用支援」「ブランディング」が一般的な名称です。しかし、私自身の強みである、編集者出身であること、インタビューを通じてご本人の強みを引き出し、言語化することを日常的にしてきたこと、デジタルマーケティングのソリューションを用いて実施することを特徴としてもっています。

対象を経営者中心にしているのは、経営者がもつサービスに対するストーリーや起業の経緯自体に物語性や意味があり、そこを丁寧に掘り下げて言語化することで、経営者、ひいては会社やサービスのブランディングと集客につながるため。経営者に関連するコンテンツ全般を手掛け、情報発信にコンセプトを一貫させることは、単なるコンテンツ制作やSNSの運用にとどまりません。ですから、制作や運用支援ではなく、「コンテンツ顧問」と名づけました。

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自分なりのサービスを作る際、「一般的にあるサービスと変わらないから困ったな」と思わず、一般的なサービスを自分の強みと掛け合わせたときに、

・一般的なサービスとはどんな違いがあるか
・なぜそのサービスを提供したいのか
・そう思ったきっかけは何か
・そのためにしてきた創意工夫にはどんなものがあるか

を深堀りしてみてください。あなただからこその何かが、そこに必ずあります。

名前をつけるときは、たとえ思いがつまっていても、わかりにくい名前であったり、短すぎたり長すぎたりして意味がわからないものにならないよう注意してください。名前をつけたら、家族や友人に客観的な意見を聞いて、パッと聞いて納得感のある名前に調整することも必要です。

事例や実績を作って強みを磨く

自分の強みを表現する際には、実際の事例や実績を具体的な数字や評価とともに紹介することが重要です。これによって潜在顧客に対して自分のサービスや商品の信頼性を高めることができます。しかし、サービスを始めたばかりだと事例や実績がありませんよね。その際はモニターを募り、事例として紹介させていただく代わりに無料でサービスを体験していただくこともおすすめです。

顧客にサービスを実感していただくことで、顧客の声も聴くことができますし、自分のサービスの強みや弱みがわかります。サービスを磨くための改良ポイントも見えてきます。

試してみることやモニターを募ることは勇気がいりますが、やってみて初めてわかることがたくさんあります。ぜひ試してみてください。誰も来なかったら、自分から声をかければいいのです。

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顧客の声を聴いて強みを磨く

さて、実際にサービスをモニターからでも始めてみたら、顧客の声を集めていきます。自分のサービスや商品がどのような点で評価されているかがわかりますし、いただいたフィードバックをきっかけに、新たな自分の強みに気づくことも多々あります。

フィードバックから得られることとしては、こんな点があります。

・自分で気づかない自然にやっている行動が実は強みである点
・普通だと思っていることが普通でなかった点(いい意味でも悪い意味でも)
・同業他社でもやっていると思っていたことが実はされていないので当社の特徴になっていた点
・普段何も言わない顧客が実は弊社にとても愛着と感謝をもってくださっていた点

ちなみに、私もクライアントに顧客の声をお訊ねする勇気がなかったので、独立して2年半ぐらい集めていませんでした(実績ページを作る時間的な余裕がそもそもなかったのもあります)。

しかし、顧客の声を集めるようになると、実は新たな発見が多く、もっと最初から伺っておくのだったと後悔することのほうが多かったです。ですので、耳が痛いご意見も含めてどんなことでも学びになる貴重な機会と捉え、できるだけお伺いするようにしています。

顧客の声が入った実績の例>>

継続的なスキルアップで強みを磨き続ける

強みを言語化し、うまくサービス化できると、日常的に忙しいと継続的な学習が難しくなることも起こってきます。しかし、隙間時間だけでも最新情報を取り入れ、強み磨き続けることで、競合との差別化をさらに強化し、自分のサービスや商品の価値を高めることができます。最新情報や技術のキャッチアップはもちろん、継続的なサービス改善をぜひ続けてください。

経営者やフリーランス、独立志向者の方々にとって、自分の強みを見つけ、競合との差別化を意識することは、成功への道を切り開くカギとなります。自分の強みを見つけ、言語化したら、自信を持ってサービスや商品を広める情報発信を行います。それによってより多くの顧客に自分の価値を理解してもらい、ビジネスを拡大していくことができるでしょう。