【後編】フォロワーを増やすために知っておきたいX(旧Twitter)のアルゴリズムと考え方
X(旧Twitter)でフォロワーを増やし、アカウントを成長させていくには、X(旧Twitter)のアルゴリズムを理解し、それに適応した戦略を立てることが重要です。
2024年のアルゴリズム更新では、エンゲージメントがより重視されており、質の高いコンテンツと適切な投稿頻度がカギとなります。この記事ではX(旧Twitter)の運用を行うにあたり、知っておきたいポイントをざっくり解説します。
もくじ
X(旧Twitter)の最新アルゴリズム解説
エンゲージ重視の仕組み
プラス評価となるポストと加点要素の例
マイナス評価となるポストと減点要素の例
アルゴリズムを味方につける投稿戦略
1.XPremiumへ加入する
2.投稿頻度とタイミングを最適化する
3.メディア(画像・動画)を最大限利用する
まとめ
余談
X(旧Twitter)の最新アルゴリズム解説
エンゲージ重視の仕組み
現在のXアルゴリズムは、単純なフォロワー数や投稿頻度だけでなく、投稿に対する反応(いいね・リポスト・返信)の質と量を重要視しています。とくに、投稿後30分以内のエンゲージメント率がその後の表示範囲に大きく影響します。
また、フォロワーとの相互作用が活発なアカウントの投稿は、タイムライン上でより上位に表示されやすい傾向にあります。このため、一方的な情報発信ではなく、フォロワーとの対話を意識した投稿が重要になっています。
投稿ポストが「おすすめ」に表示されるには、4つのプロセスを経て選抜されます。
詳しくは割愛しますが、まず、候補ソーシングと呼ばれるプロセスで「おすすめ」に表示される最適なツイートがピックアップされます。その後、機械学習を使用してツイートにランク付けされ、各種フィルターが適用。最後にシステムが広告・フォロー推奨などの条件を適用した上で、「おすすめ」に表示されるツイートが選ばれます。
プラス評価となるポストと加点要素の例
アクション | 点数 |
ポストが「いいね」される | 0.5 |
ポストがリポスト される | 1 .0 |
ポストがリプライされる | 13.5 |
リプライされたポストにポスト投稿者が「いいね」・リプライ等をする | 75.0 |
プロフィールが開かれる+「いいね」・リプライされる | 12.0 |
ポストをタップして2分以上投稿に留まる | 10.0 |
ポストのスレッドがクリックされる+「いいね」・リプライされる | 11..0 |
動画が半分以上視聴される | 0.005 |
マイナス評価となるポストと減点要素の例
アクション | 点数 |
ネガティブな反応をされる(表示回数を減らす・ミュートする・ブロックする) | -74.0 |
ポストを報告」される | -369.0 |
アルゴリズムを味方につける投稿戦略
ポストに加点や減点の要素があるとすると、最低限の加点要素を踏む必要があります。やみくもに投稿してアカウントが伸びる時代は残念ながら終わったのです。ではどんな点を投稿の際に気をつければいいか、おもに3つをまとめます。
1.XPremiumへ加入する
表示回数を上げたい場合は、有料プランのXpremiumに申し込むことをおすすめしています。
有料と無料アカウントの表示回数の差について公表はされていませんが、同じ条件で投稿した場合、有料の表示回数を10とした場合、無料は2~3ぐらいのイメージです。選択するプランは、ビジネス利用の場合、「プレミアム」プランからの利用がおすすめです。
登録する際は、PC画面でのご登録をおすすめしています。スマホアプリ経由の場合、アプリストアを経由すると手数料が上乗せされるためです。
プラン | ベーシック | プレミアム | Xプレミアムプラス |
料金 | 368円/月 | 980円/月 | 1,960円/月 |
2.投稿頻度とタイミングを最適化する
- フォロワーが最も活動的な時間帯を分析し、その時間に合わせて投稿する
- 好反応が得やすい時間帯の平日の朝9-10時、夜21-22時に投稿する
※ただし、業界や対象層によって最適な時間帯は異なります
投稿のタイミングはアカウントを伸ばすひとつのカギとなります。2024年のアルゴリズムでは、投稿直後30分間のエンゲージメント率が、その後の投稿の表示範囲に大きく影響すると言われています。
一般的に平日の朝9-10時は通勤・通学時の空き時間でSNSをチェックするユーザーが多く、高いエンゲージメントを期待できます。また、夜21-22時は一日の仕事や活動を終えてリラックスしている時間帯で、じっくりとコンテンツを閲覧する傾向があります。
ただし、これはあくまで平均的な傾向であり、業界や対象となるフォロワー層によって最適な投稿時間は異なります。B2Bのビジネスアカウントの場合は、平日の業務時間内の投稿が効果的な場合もありますので、仮説を立てていくつかの時間帯に投稿して反応を見ながら、自分のアカウントに適した時間帯を見つけていきます。
3.メディア(画像・動画)を最大限利用する
- 画像や動画を含む投稿は、テキストのみの投稿と比べて約2倍のエンゲージメントを獲得しやすいので、積極的に活用
カルーセル形式(複数の画像を投稿)の投稿はとくに効果的 - 動画は15秒以内の短い尺のコンテンツが好まれる
Xのアルゴリズムにおいて、画像や動画などのビジュアルコンテンツは、エンゲージメント率を大きく向上させる重要な要素のひとつです。大事なことなので繰り返しますが、テキストのみの投稿と比較すると、画像や動画を含む投稿は約2倍のエンゲージメントを獲得できると言われています。
注目していただきたいのは、カルーセル形式(複数枚の画像を1つの投稿にまとめる形式)の効果です。この形式は、ユーザーのスワイプ操作を促すため、ひとつの投稿に滞在する時間が長くなり、アルゴリズム上で高評価となります。
ポストに投稿する動画は、15秒以内の短尺コンテンツがとくに高いエンゲージメントを獲得しやすい傾向にあります。動画はユーザーの注意を惹きやすいだけでなく、最後まで視聴される確率が高いためです。
ただし、投稿する動画や画像の質もある程度求められますので、その点も留意して投稿します。
まとめ
これらの要素を組み合わせ、質の高いコンテンツを継続的に発信することで、アルゴリズムを味方につけた効果的なXの運用が行いやすくなります。ビジネスアカウントを運用する上で最低限知っておきたいポイントとなりますので、この点を踏まえてぜひ運用に活かしてみてください。
なお、本記事は2024年10月時点の情報に基づいています。Xのアルゴリズムは定期的に更新されるため、最新の変更点にも注意を払いながら、柔軟な対応をしていただけたらと思います。
余談
公式発表されているアルゴリズムは、2023年3月に公開されましたが、その後も数多くのアップデートを重ねています。その情報については、つまびらかにされていません。
近頃はとくにひとつのポストに対する「滞在時間の長さ」が優先されているのかなと個人的には感じています。広告投稿に関する表示が頻繁にアップデートされており、滞在時間が長いポストのそばに広告ツイートを表示し、視界への入りやすさを調整しているように見えます。
その最たるポストが漫画ポストです。このごろ「おすすめ」が漫画ポストだらけになったのは、恐らくそういう理由です。逆手を取って、アカウントを伸ばすのに漫画ポストに振り切ってもいいかもしれません。今はAIでも漫画はつくれますしね。