魅力的なツイートでX（旧Twitter）アカウントをメディアとして育てるコツ

この記事は、ビジネス目的でX（旧Twitter）を使用する際のアカウントの成長を促したい際に、魅力的なツイートを作成する方法をご紹介します。個人や企業、ブランドなど、X（旧Twitter）アカウントを運用している方々が対象です。

ツイートの基本要素

魅力的なツイートとは、明確で簡潔であり、読者の興味を引く内容が含まれているツイートです。また、ときに強いメッセージや感情を伝え、ユーモアを交えることで、人々の共感や反応を引き出したりもします。

ツイートの種類は大まかに以下の4つのように分けられます。

1. 情報提供……業界のニュース、トレンド、役立つ情報を共有
2. プロモーション……自分の商品やサービス、イベントなどを宣伝
3. エンゲージメント……質問やアンケートを通じてフォロワーと交流
4. パーソナル:……自分の意見や経験、感想などを発信

適切なバランスでこれらを組み合わせることで、多様なコンテンツを提供し、フォロワーの興味や関心を維持できます。

ツイートに添付する画像や動画等は、タイムライン上での存在感が視覚的に大きくなるため、よりツイートの訴求力を高め、エンゲージメントを強化する効果があります。視覚的だからこそ、言葉では伝えにくい情報のシズル感を効果的に伝えたり、印象に残るストーリーを伝える力があります。ゆえに、適切なビジュアルを選ぶことでツイートの魅力をさらに高め、注目を集めることができます。

また、使い方によっては、ブランディングや特定のイメージの強化もできます。ただし、著作権やプライバシーに配慮したメディア選ぶことが重要です。余談ですが、新聞や記事、書籍や漫画をそのまま写真に撮って掲載することは著作権違反です。ある日突然掲載料の請求を受けることもありますので、行わないようにしてください。

ユーザーとのエンゲージメントを高める方法

ツイートを続けると、フォロワーからのリプライやリツイートのやりとりが生まれるようになります。その際、適切に対応することで、エンゲージメントを高めることができます。質問や意見には丁寧に答え、感謝の意を場に応じて示しながら、フォロワーとの関係を強化します。

また、投稿内容と関連度の高いハッシュタグを使うと、フォロワー以外のユーザーからもツイートが見つけられやすくなり、エンゲージメントが高くなる可能性があります。ただし、過度なハッシュタグは逆効果になることがあるため、適切な数と内容のハッシュタグを選ぶことが重要です。

最近（2023年4月）X（旧Twitter）のアルゴリズムが公開され、ハッシュタグを乱用するアカウントについては表示回数を下げられやすいことが明らかになっていますし、ハッシュタグを使うアカウントは「宣伝臭い」と遠ざけられる傾向があります。

ハッシュタグを使いたいときは、使う前にX（旧Twitter）内でリサーチを行い、使うことが適切かどうか確認してから使うのをおすすめします。付与するハッシュタグの理想的な数は、あって1～2点と言われています（つけたい場合）。

X（旧Twitter）アナリティクスを活用する

X（旧Twitter）を投稿した後は、どんなツイートに人気が集まり、いまいち反応が悪いツイートはどれなのかなど、最低でも月1回はツイートの反応を確認します。Twitterアナリティクス https://analytics.twitter.com/ を利用して、ツイートのパフォーマンスを定期的に見る習慣をつけるところから始めてください。

まずはただアナリティクス画面を開くだけでもOK。グラフやエンゲージメント率などを眺め、何に人気が集まっているか、“渾身のツイート”にどのくらい反応があったかを見てみます。慣れてきたら、アナリティクス画面に書かれている「エンゲージメント率」や「インプレッション数」などの指標をもとに、ツイートの内容やタイミングを改善していきます。

過去ツイートの成功事例や失敗事例には、どんな傾向があるかを分析し、その原因を探って、今後のツイート戦略に役立てます。特に高いエンゲージメントを得られたツイートは、その要因を言語化し、再現できるポイントを見極めることが大切です。

こうした分析を繰り返すことで、アカウントのエンゲージメントを高め、X（旧Twitter）アカウントの成長を促すことができます。継続的な努力と試行錯誤を重ねることが、アカウント運用の成功に繋がっていきます。

X（旧Twitter）での情報発信におけるNG事項と注意点

• • スパム行為や過度な自己宣伝
    スパムとみなされる行為や過度な自己宣伝は、フォロワーに不快感を与え、アカウントの評価を下げる原因になります。最悪の場合はアカウントが凍結される恐れも。情報発信のバリエーションを考え、フォロワーに共感をもってもらえるよう他者とのコミュニケーションを大切にします。

  • 突然のDM送信をしない
    フォロー・フォロワーの関係になった途端、突然DMを送る行為は迷惑行為です。「よろしくお願いします」の挨拶も迷惑行為です。どうしても送りたい場合は「いいね」たリプライを通じて相手とのコミュニケーションをある程度取れるようになった際に送ることをおすすめします。

  • ネガティブな言動や他者への攻撃を避ける
    X（旧Twitter）上でのネガティブな言動や他者への攻撃は、アカウントの評判を損ね、フォロワーを失う可能性があります。また、アカウントが凍結される恐れも。思わぬ炎上を招く可能性もありますので、人の気持ちを害するツイートはしないよう心がけます。画面の向こう側にいるのは血の通った人間です。温かなコミュニケーションを心掛けるようおすすめします。

  • 著作権やプライバシーの侵害をしない
    新聞・雑誌・漫画・書籍はもちろん、メディアや肖像権も含め、他人の制作物を許可なく使用することは著作権やプライバシーの侵害にあたり、法的な問題を引き起こす可能性が高く、信頼性の低下にも繋がります。正当な権利を持ったコンテンツのみを使用し、違法コンテンツは使いません。アイコンに漫画やキャラクターをアイコンとして無断で使用するのも同様に著作権侵害に当たります。

  • 自動フォロー・自動リツイートをしない
    自動フォローや自動リツイートを利用することは、一時的なフォロワー増加に繋がることがありますが、エンゲージメントが低く、アカウントの信頼性に影響を与える恐れが高くなります。価値あるフォロワーを獲得するためには、地道な活動によって得ていくことが望ましいです。

  • フェイクニュースや誤情報を拡散しない
    フェイクニュースや誤情報を拡散することは、アカウントの信頼性を損ないます。情報発信する際には、信頼できる情報源を利用して正確性や信憑性を確認した上で行います。

フォロワーを増やし拡散力を上げる

フォロワーを増やし、拡散力を上げるには、 フォロワーと積極的にコミュニケーションを取り、関係性を構築することが必要です。リプライやリツイートを通じて、フォロワーのつぶやきに反応してつながりを深めていくと、結果的にアカウントの影響力が向上します。

その際、やみくもにコミュニケーションを取るのではなく、同じ分野や興味を持つ他のユーザーやインフルエンサーと協力することで、ひとつのつぶやきから会話が弾んだり、情報が集まったりします。その流れを経ていくと、新たなフォロワーを獲得しやすくなります。リツイートやメンションのほか、RT・投票・イベントなどの企画等、さまざまな形でのつぶやきの交流によるコラボレーションの方法があります。

このほか、自社のウェブサイトやブログ、他のSNSなど、X（旧Twitter）以外のプラットフォームでもアカウントの存在をお知らせします。たとえば、自社サイトやブログにはフォローを促すアイコンを入れたり、メールの署名やメルマガの文中に案内を入れたり、名刺やパンフレットにQRコードを掲載する等。Twitterアカウントと他のプラットフォームを連携させることで、多くのフォロワーとの接点を増やすことができます。

まとめ

X（旧Twitter）アカウント成長のためには、魅力的なツイートの作成、エンゲージメントの高め方、アナリティクスの活用、注意点の理解、フォロワーとのコミュニケーションを深めるなどが必要です。アカウント成長に役立つポイントの中でも、今できていることとできていないことを再確認し、今日からまた粛々と実践します。

X（旧Twitter）アカウントの成長には、継続的な努力が欠かせません。アナリティクスで結果を見ながら定期的にツイート戦略を見直し、改善しながら、アカウントの影響力を拡大しましょう。影響力が少しずつ蓄積されていくと、X（旧Twitter）はつぶやきツールからメディアに成長していくのです。

この記事を参考に、魅力的なツイートを作成し、Twitterアカウントの成長を実現していただけたらうれしいです。努力と継続がアカウントの成功への道を切り開くことでしょう。