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効果測定をどう考えるか。KPIとOKR、GA有料レポートツールの話

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もくじ

  • 効果測定はもともと楽しいもの
  • 効果測定におけるKPIとOKRの違い
  • デジタルマーケティング担当者の憂鬱
  • 効率化のために有料レポートツールを使う
  • 手軽に始められるGoogle Analyticsレポートツール5選
  • 結果的にOKRに行き着く

効果測定はもともと楽しいもの

デジタルマーケティングの友といえば、効果測定です。何が楽しいかというと、実行タスクを可視化できるので成果が見える点、実施施策の有用無用の判断がつきやすい点です。施策を打つほどに経験としての打ち手は増えていきますし、肌感覚での数値推測力が身につくので、何か施策をしようと思ったときに数値予測が立てやすくなるのも楽しさのひとつと言えます。

よく使われる指標はKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)ですが、最近はOKR(Objectives and Key Results/目標と主要な成果)に注目が集まっています。Googleが業績管理の手法のひとつとしてOKRを取り入れ、成果が上がったことから広まったと言われています。

効果測定におけるKPIとOKRの違い

効果測定をどう考えるか。KPIとOKR

KPIは重要業績評価指標の略ですが、目標達成に向けたプロセスの達成度を把握して中間課程を評価する指標として使われることが多く、この数値を設定することで目標の明確化ができ、共通認識としてチームでもつことができます。KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)とセットで語られることが多く、課程であるKPIを経て、KGIを達成できるかを図るために使います。Tシャツ屋さんを例にざくっと図にまとめました(上図参照。雑な案と数値ですみませんが)。

一方、OKRは目標と主要な成果の略ですが、目標(Objectives)に対して成果となる指標(Key Results)に分解し、その進捗を確認します。同じくTシャツ屋さんを例に下図にまとめました。細かく解説しようとすると、数値も入れて説明する必要がありますが、ここでは略します。

効果測定をどう考えるか。KPIとOKR

デジタルマーケティング担当者の憂鬱

こうしてKPIやOKRで効果測定や施策を紐づけて考えたとき、図のようなふたつの方法をとると、結果は極めてシンプル。それゆえデジタルマーケティング担当者にとって効果測定は楽しいものですが、憂鬱な気分を起こさせることがあります。

レポーティングです。

デジタルマーケティングの担当者はGoogle Analytics(以下、GA)やSearch Consoleを見れば概ね全体像を把握できます。KPIやOKRをもとに施策を打ち、その結果、指標としているものに変化が起こったかどうかを確認、思い当たる関連事項を掘り下げれば原因と結果はだいたいわかります。それをレポートに起こすのがめんどくさい(笑)。まとめるのには地味に時間がかかりますし、専門用語だらけなので解説を入れる必要もあります。

効率化のために有料レポートツールを使う

そこで私が使うようになったのは、GAを使った有料レポートツールです。手軽なものは月額5,000円ぐらいから使えます。最近では月額2,000円で利用できるものも登場しています。もちろん、Googleのデータポータルを使って無料でできるレポート機能もありますが、報告用レポートとして使うには、リテラシーがある程度ある方に限ると考えています。

有料レポートツールを使用すると、約30~40ページ前後の資料が多いです。実際に私が使った2社のツールは40ページ前後でした。便利なのはすべてグラフや表組で色分けされて可視化されている点。データポータルだとひとつ一つ見方や用語を解説する必要がありますが、ツールを使うとその辺がすでに解消されていることが多いので、楽です。

おかげでレポートを作るために使う時間を、次の施策を考える時間に充てられるというわけです。そのほうが有用ですよね。ということで、私はいつもそうしていますし、クレームを受けたことは今のところありません(笑)。

手軽に始められるGoogle Analyticsレポートツール5選

手頃な価格でテスト的に始められるGAレポートツールをまとめました。私が実際に使ったのは5社のうち2社のサービスです。

1社目は「Groweb!」。導入時はまだこうしたサービス単価が高額で、月額20万円からのところが多かったように記憶しています。当時月額1万円で破格の値段だった「Groweb!」を見つけたとき、迷わず契約しました(笑)。社内外でレポーティング作業が増え、施策ために手を動かす時間がなくなってしまったので、それを解消するために入れました。

これが大正解。レポートとして提出しても問題なく使えるわかりやすさだったので、受託していた企業のコンサルティングレポートにも使っていました。

2社目は「FARO REPORT」。今現在契約して使っています。レポート内容が常にアップデートされるので変化があって楽しい点、レポートそのものが非常にわかりやすい点、年間契約すると価格を抑えられる点を気に入っています。今は使っていませんが、オプションでSearch Consoleが使えるのも◎。

 

1.FARO REPORT(ファロレポート)

Googleアナリティクスレポート作成ツールならFARO REPORT(ファーロレポート)

https://faro-report.com/
料金:月額9,000円~

 

2.Groweb!(グローブ!)

Growebhttps://groweb.jp/
料金:月額10,000円~

 

3.GArepo(ガレポ)

Googleアナリティクスレポート自動作成ツールのGAREPO/ガレポhttps://www.garepo.jp/
料金:月額5,500円~

 

4.KOBIT(コビット)
KOBIT _ Googleアナリティクスからアクセス解析レポートを自動生成

https://kobit.in/
料金:月額5,000円~

 

5.DeeBoard(ディーボード)

2,000円のアクセス解析レポート『DeeBoard』~Googleアナリティクスを手間なく・見やすく・実用的に~https://deeboard.deeteller.jp/
料金:月額2,000円~

結果的にOKRに行き着く

まとめると、こうしてレポートツールを使うことで効果測定にかけるいらない手間暇(資料作りの時間)を省き、考える時間を増やすのはやっぱりいいよね、という話です。

最初にKPIとOKRの話を挙げましたが、考える時間を増やした結果、効果測定の軸は結果的にOKRに行き着きました。実際の効果測定の過程では、KPIを設定し、その上でOKRを運用しているといったほうが正しいかもしれません。OKRだけで数字や目的を共有しようとしても、今はまだブレちゃうんですよね。話が散漫にならないようにするのと、運営や施策の目的を見失わないために、やっぱりKPIが必要かなと現時点では感じています。