【後編・ざっくり解説】X(旧Twitter)のフォロワーを0から増やす10の戦略
前編の記事の続きです。
X(旧Twitter)でフォロワーを増やすためには、フォロワーとのコミュニケーションを促進し、エンゲージメントを高めることが欠かせません。本記事では、前編の記事に続き、この点について詳しく解説します。
広告を使わずにフォロワーを増やしていく方法になるため、時間は少しかかりますが、手間をかけた分だけ結果が出ますので、ぜひ試してみてください。
もくじ
【戦略5】アカウントを知ってもらうための「先行フォロー」
【戦略6】アカウントを知ってもらうための「いいね参り」
【戦略7】FF値を無駄に増やさないためのアカウントの使い方
【戦略8】FF値を無駄に増やさないための「アンフォロー」
【戦略9】アルゴリズムを理解する
【戦略10】課金する
まとめ
【戦略5】アカウントを知ってもらうための「先行フォロー」
X(旧Twitter)でフォロワーを増やすためには、自分のアカウントを多くの人に知ってもらう必要があります。その方法のひとつが、「先行フォロー」です。
フォロワーは待っているだけでは増えません。自分のアカウントが見知らぬユーザーにフォローされると、プロフィールとTL(以下、タイムライン)をざっと確認して問題なければフォロー返しをしますよね。そのアクションを自分から起こすことを「先行フォロー」と呼んでいます。
先行フォローを行う際に行うことは、とてもシンプルです。
- ユーザーのプロフィールを確認する
- TLの投稿を確認し、アクティブユーザーかどうか確認する
- フォローする
私自身がフォロワーを増やしたいときは、1日に10~30アカウントをフォローし、それを1か月続けるなど、期間を決めて「フォロー祭り」を行います(地味で疲れる作業ですので、「祭り」と称し、開催期間を決めないと続けにくいのが理由です)。
毎日10アカウントを30日間フォローすると、1か月で300フォローできるイメージです。
アカウントの運用状況にもよりますが、1,000人を超えたフォロワー数のアカウントの場合、同ジャンルアカウントによるフォローバック率は肌感覚で20~40%です。1か月で300フォローして80~100ぐらいフォローバックがあるイメージです。
【戦略6】アカウントを知ってもらうための「いいね参り」
新規フォローを重ねるだけでは、フォロワーは増えませんし、新たにフォローしてくれたフォロワーも定着しません。そのために行うのが「いいね参り」です。
相互フォローの間柄になると、小さなことですが、毎回投稿に「いいね」をつけてもらえるとうれしいですよね。そのうれしい気持ちは相手も同じです。ですから、同じ気持ちを返すように、相手の投稿にも「いいね」を返します。それを、自分から先に積極的に行うのが「いいね参り」です。
「先行フォロー」と同じ考え方で、相手から先にもらうことを望むのではなく、自分が先に相手に「いいね」をすることで、自分のアカウントに親近感を感じてもらったり、覚えてもらうことを目指します。いわゆる「ギブアンドテイク」の「ギブ」を「いいね」を通じて先に行うイメージです。
また、自分の投稿に「いいね」をしてくださったユーザーの方には、「いいね返し」をすることを基本としています。それを長い間くり返すことで、相手のことを投稿を通じてよく知ることができますし、逆に私自身を知ってもらうこともできます。
大げさかもしれませんが、その積み重ねがアカウントの向こう側にいる方との信頼関係の土台のようなものを作っていくと私は考えています。
【戦略7】FF値を無駄に増やさないためのアカウントの使い方
フォロワーを増やしていく際は、FF値(フォロー数とフォロワー数の比率)を意識します。FF値が高すぎると、アカウントの信頼性が低下し、アカウント成長の妨げとなるためです。
FF値はフォロワー数をフォロー数で割った数値です。下記の場合、3,636÷3,287=1.106……となり、FF値は1.1%となります。
FF値は1.5%未満に抑えたいと言われています。X(旧Twitter)のアルゴリズム上、1.66%を超えるようになると、タイムライン上に表示されにくくなるためです。そのため、できるだけ1.5%未満に抑えたいのです。
FF率を適正に保つためには、以下の点に注意します。
- フォロワー数に対して、フォロー数が極端に多くならないようにする
- 相互フォローを増やすことで、FF値を均衡させる
- 定期的にフォロー整理を行い、不要なアカウントをアンフォローする
【戦略8】FF値を無駄に増やさないための「アンフォロー」
また、定期的にフォロー整理を行うことも重要です。活動していないアカウントや、関連性の低いアカウントをアンフォローすることがFF値の改善につながるためです。
ただし、注意が必要な点があります。
X(旧Twitter)では、フォローしたアカウントを短期間でフォロー解除すると、アカウント凍結の対象となります。明言されていませんが、体感値としては、1か月以内のフォロー解除を大量に行うと凍結される可能性が高いです。そのため、FF値を無駄に上げないためにフォロー外しを行う場合は、フォローして1か月以上経過して、フォローバックしてもらえなかったアカウントを対象に行います。
X(旧Twitter)の公式アプリやウェブページではフォロー期間はわかりません。ですが、SocialDog(有料)というツールを使うと、フォローした日がいつかすぐわかります。フォロー後にフォローバックされていないアカウントで、1か月経過したアカウントのみを選んで、フォロー解除します。
こちらの画像が、フォローされていないアカウントの一覧画面です。
また、やや姑息ですが、ビジネスアカウントでは有名アカウントのフォローはしません。有名アカウントはフォローバックしてくれないためです。FF値を不要に上げないためには、有名アカウントや趣味のアカウントなどは、すべてリストで登録し、フォローせずに投稿を閲覧します。
SocialDogについては、こちらの記事で詳しく解説しています(外部サイト)。
⇒ フリーランスのSNS運用に「SocialDog」の活用をおすすめする理由【愛用者が解説】
【戦略9】アルゴリズムを理解する
X(旧Twitter)では特定ポストの恣意的なコントロールを行っていないことを示すために、2023年3月にアルゴリズムを公開しました。その後も改正され続けていますが、代表的なもので知っておいたほうがいいポイントをまとめます(2024年6月時点)。
なぜこの点を知っておいたほうがいいかというと、「AIにレコメンドされる投稿を続ける」ことが、タイムラインに自分の投稿を表示するスタート地点になるためです。
つまり、AIから除外されるポストを行うと、いくら熱心に投稿しても、一般ユーザーのタイムラインに自分の投稿は表示される確率が下がり、投稿自体の意味がなくなるためです。
頭に入れておきたい要素は以下のとおりです。
- X(旧Twitter)に長時間滞在する行動を重視する(リプライ・リポスト・いいね)
- X(旧Twitter)に長時間滞在するコンテンツを重視する(動画・画像・長文投稿など)
- タイムラインに表示されるポストは、フォロー・フォロー外の半々から表示される
- FF率が1.66以上のユーザーは、タイムライン上に表示される確率が下がる
- 投稿したポストは6時間を境に表示率が下がっていく(1ポストの寿命が5~6時間。つまり、5~6時間ごとに投稿するといつも何かが表示される状態をつくれる)
- 「表示頻度を下げる」「ミュート」「ブロック」などネガティブな反応をされるとアカウントスコア(アカウントの有効性を示すスコア)が減点される
- 外部リンクは減点要素
- ハッシュタグは最大2点まで(それ以上つけるとアカウントスコアが減点される)
【戦略10】課金する
ビジネスユースでX(旧Twitter)を使う場合は、X Premiumに課金が欠かせません。課金の際は、ウェブサイトで手続きをすると月額980円です。iOS・Androidもいずれもアプリ経由で契約すると、プラットフォームの利用料が加算されるため月額1,380円となります。
- インプレッション率が下がるのを避ける
無料アカウントは有料アカウントに比べてインプレッション率を恣意的に削減されています。削減率は公開されていませんが、個人的な肌感覚では有料アカウントの1/4~1/5ぐらいの表示率に感じています。 - アナリティクス機能を見る
投稿の効果測定を行う際、アナリティクス機能でCSVをダウンロードできるのは有料アカウントのみとなっています。データを見て効率的な運用を行うためにも、アナリティクス閲覧権限は必須です。
まとめ
「先行フォロー」「いいね参り」は小手先のテクニックに過ぎません。X(旧Twitter)のアルゴリズムで考えると、優先されるのはコミュニケーション率の高さとユーザーアクションをどれだけ獲得できたかが大きく注目される点です。
とはいえ、「小手先のテクニックはちょっと……」という方も多いと思います。その場合は、下記の3点を重点的に試してみてください。
- 動画や画像つきの投稿をする
- 毎日5投稿行う
- フォロワーとの「いいね」「リプライ」「リポスト」などのコミュニケーションを増やす
この3つが大きくフォロワーを伸ばすカギになります。それができない場合は、小手先テクニックを隙間時間にやってみてください。毎日30アカウントを「先行フォロー」して、1日3投稿、「いいね参り」を毎日続けると、半年で500~700フォロワーは広告なしで増やせます。