SNSを自己成長やビジネスに活かしたい場合、気になるのがフォロワー数です。X(旧Twitter)でフォロワーを増やすには、いくつかポイントがあります。
重要なのはX(旧Twitter)のプラットフォームとしての特性を知り、戦略的なアプローチを取ることです。そうすることで、やみくもに運用するより、各段にフォロワー増を実現しやすくなります。ご紹介する戦略は、広告を使わずに地道な努力で確実にフォロワーを増やしていく方法です。
手間と時間は多少かかりますが、続けることで結果が出ますので、今までうまくいかなかった方は、ぜひ試してみてください。初心者の方でも少しずつ始められるよう、わかりやすく解説します。
もくじ
【戦略1】Xのプラットフォームとしての特性を知る
X(旧Twitter)のビジネスモデル
X(旧Twitter)が歓迎するユーザー像
【戦略2】自分の発信を誰に伝えたいか決める
言葉や気持ちを届けたい人は誰か
具体的なペルソナの設定方法と活用法
【戦略3】伝えたい内容が読み手の価値となるよう考える
“刺さるコンテンツ”のつくりかた
【戦略4】投稿する時間と頻度を決める
投稿頻度と時間帯がエンゲージメントに与える影響
データ分析に基づく最適な投稿時間の設定方法
X(旧Twitter)でフォロワーを増やすには、まずX(旧Twitter)のプラットフォームの特性を理解する必要があります。他のSNSと比べ、X(旧Twitter)にはどのような特徴があり、どのようなユーザーが歓迎されているのでしょうか。
ビジネスモデルは、ユーザー間の情報共有と交流を促進することです。ユーザーが積極的に情報を発信し、他のユーザーとつながることで、プラットフォームの価値が高まる仕組みになっています。
X(旧Twitter)は広告収入も重要な収益源としていますが、ユーザーエンゲージメント(※)の高さがプラットフォームの価値を左右します。そのため、ユーザーがX(旧Twitter)上で活発に活動することが、X(旧Twitter)にとって好ましいものとなります(そのため外部リンクを嫌がります)。
※ユーザーエンゲージメント:ユーザーがサービスを利用して、積極的に関わること。たとえば、投稿やコメント、いいねなどのアクションを通して、サービスとユーザーの結びつきが強くなっている状態のことを指します。本記事で言う「エンゲージメント」はこのことを指します。
歓迎するユーザー像は、以下のような特徴をもっています。
このことからわかるのは、X(旧Twitter)でただ情報を受け取るだけでなく、自ら情報を発信し、他のユーザーとつながろうとする姿勢が重要視されている点です。また、スパムや攻撃的な投稿を行わず、プラットフォームの健全性に寄与することも当然求められます。
その上でフォロワーにとって有益な情報を提供し、独自の価値を発信することができれば、X(旧Twitter)上での存在感を高めることができます。
フォロワーを増やすには、自分が発信する情報が誰に向けたものなのかを明確にする必要があります。いわゆる「ペルソナ」です。具体的に誰に伝えたいかを決めると伝えたい内容に“筋”が通りますので、アカウント運用に迷いが起こりにくくなります。
誰に伝えたいかを言語化するために、以下の手順で考えてみてください。
誰に言葉を伝えたいかはっきりさせることで、相手のニーズや関心事に合った情報を取捨選択し、発信できるようになります。また、そのユーザー層に適した言葉遣いやトーン、ライフスタイルに合わせた投稿時間帯も選びやすくなります。
これらの言語化はエンゲージメントの向上にも影響します。その結果、ユーザーがあなたの発信を「自分ごと」として捉えてもらえるようになることが目的です。
伝えたいユーザー層を特定したら、次はより具体的なペルソナを設定します。ペルソナとは、顧客となってほしいユーザー層の中で典型的な人物像を具体的に描写したものです。
ペルソナを設定する際は、以下の項目を言語化します。
これらを設定することで、顧客となってほしいユーザーのイメージをしやすくなります。ペルソナを作るときは、人物イメージの写真を用意し、名前をつけてみてください。ペルソナが実在する人物として浮かび上がり、温度感を感じられるようになれば大成功です。
その人物に向けて届けたい言葉やメッセージを発信しやすくなりますし、自分がつくるメッセージへの違和感も感じやすくなります。
ペルソナの存在は、フォロワーとのコミュニケーションを図るきっかけにもなります。投稿やコメントによってペルソナが抱える悩みに寄り添ったり、関心事について尋ねたりすることで、フォロワーとの距離を縮め、エンゲージメントを高めることもできるからです。
なにより、ペルソナの存在は、発信を行う際の“根幹”や”軸”となりますので、一貫性のある発信をしやすくなるのがいちばんの利点です。
ターゲット層に刺さるコンテンツを発信し、他のアカウントとの差別化を図ることが重要です。ここでは、読み手にとって価値のあるコンテンツを作成するためのポイントを解説します。
顧客となってほしいユーザー層に刺さるコンテンツを作るポイントは、5つです。
ペルソナが抱える問題を解決したり、関心のあるトピックについて深掘りしたりするコンテンツは、高い価値を提供できます。加えて、自身の専門性を活かした情報発信は、信頼性と説得力を高めることができます。それらが積み重なると、アカウント(=発信者)への信頼性につながっていきます。
コンテンツを作成する際は、文章も大切です。文章が下手だからと気にする必要はありません。大切なのは、難しい専門用語を避け、簡潔でわかりやすい表現を心がけることです。また、写真や動画、インフォグラフィックスなどのビジュアル要素を取り入れると、読者の興味を引くだけでなく、情報理解の一助にもなります。
自分にしかできない情報発信を心がけることで、フォロワーからの信頼を獲得し、アカウントの存在価値を高められますし、独自性の高いコンテンツは拡散されやすいもの。新たなフォロワー獲得にもつながります。
X(旧Twitter)でフォロワーを増やすには、適切な投稿頻度と時間帯を設定することが欠かせません。投稿スケジュールがエンゲージメントに与える影響と、最適なスケジュール設定の方法について解説します。
投稿頻度と時間帯は、フォロワーとのエンゲージメントに大きな影響を与えます。投稿頻度が少なすぎると、フォロワーとの接点が少なくなり、アカウントの存在感が薄れやすくなります。一方、投稿頻度が高すぎると、フォロワーのタイムラインを占有してしまうため、うっとおしく感じられてしまうリスクもあります。
X(旧Twitter)の適切な投稿頻度は、1日に3~5回と言われています。アルゴリズムのルールに従うなら、5~6時間おきに1回投稿すると、比較的長時間タイムラインに投稿が表示される確率が上がります。1回の投稿がタイムライン上に表示されるのは、だいたい5~6時間だからです。
投稿時間帯もエンゲージメントを左右する重要な要素です。顧客になってほしいユーザーの生活時間に合わせて投稿すると、閲覧のされやすさが変わります。一般的に投稿が見られやすい時間帯として、4つの時間帯があります。こちらも参考にしてみてください。
最適な投稿時間を設定するには、データ分析が欠かせません。自分のアカウントに合ったスケジュールを導き出すには、以下の手順で算出します。
過去の投稿データを分析することで、どんな投稿が高いパフォーマンスを出しているかがわかりますし、フォロワーの活動傾向を把握することで、自分のアカウントにとっての最適な投稿時間帯を見つけられます。
競合他社のアカウントの投稿スケジュールを参考にすることもおすすめです。同じ顧客層に向けて発信しているアカウントを分析することで、最適な投稿頻度や時間帯のヒントを得られることもあります。
こうして仮説を立てて試験的に投稿時間を何パターンか試し、仮説と検証を繰り返すと、自分のアカウントに最適化された投稿時間を決めることができます。
計算するのが苦痛な場合は、定点観測をしてみてください。朝・昼・夕・夜の決まった時間に投稿して、どの投稿の反応がいちばんいいか1~2か月インプレッションやエンゲージメント率を観察するだけ。それだけでも感覚的な数値のよしあしがつかめます。
長くなりましたので、後編に続きます。
【後編・ざっくり解説】X(旧Twitter)のフォロワーを0から増やす10の戦略