経営者やフリーランス、独立を目指す方にとって、自分の強みを見つけてサービスの魅力を伝えることは、集客にとって最も重要な点です。しかし、どうすれば自分らしさを活かして集客につなげることができるでしょうか。この記事では、自分の強みを見つけ、効果的な情報発信を行い、視覚的なブランディングを通じて差別化を図る方法を解説します。
まずは、自分の強みをリストアップします。自分の強みを見つけることは、独自性を活かしたブランディングの第一歩です。自分が持っているスキルや経験を振り返り、それらを組み合わせた独自の価値提案を言語化します。
たとえば、フリーランスの広報・PR担当者であれば、どのようなアプローチでクライアントの課題を解決できるのか、どのような業界や企業規模に強みがあるのかを明確にします。他の広報・PR担当者と差別化できるスキルや経験を言葉にし、差別化することで、独自のブランディングを築くことができます。メディアや記者とのつながりが深い、記事提案が上手でメディアに取り上げられた件数が○○件あり等。
次に、自分のサービスにストーリーを作り、それを伝えるあなたのブランドの物語を作ります。ストーリーテリングの手法を使うと、サービスの背景を伝えることで共感を呼び、集客効果を高めやすくなります。ブランドストーリーは、あなたがなぜこのサービスを提供したいのか、どのような経緯があるのかを伝えるもので、あなたらしさや、あなたではなければならない理由がよく伝わることで、ユーザーに感情移入してもらいやすくなります。
たとえば、パーソナルトレーナーの場合。自分がどのようなトレーニング哲学を持っているのか、その哲学を得るに至った経緯や自分の失敗談のほか、どのようなクライアントの成功ストーリーがあるかを伝えます。いわゆる実績公開です。
また、ひと口にトレーニングと言っても、多種多様な方法があります。ダイエットに強い、筋トレ重視で細マッチョな体型づくりが得意、食事管理とトレーニングを合わせたメニュ―提案が得意など。
そういった特徴がわかるよう自身のスキルやストーリー、どんなノウハウをもち、そのノウハウがなぜ生まれたのか、ノウハウを実践することでどんな結果が得られるのかを解説し、実際の顧客の事例を提示します。それによって「このトレーナーのやり方をもっと知りたい」「このトレーナーについてもらいたい」という気持ちを呼び起こし、トレーナーを探している方に選ばれるきっかけを作ることができるのです。
具体的な結果やエピソードを交えたストーリーは、あなたが他のトレーナーとどう違うのか理解しやすくなり、顧客があなたにお世話になったときのイメージが描きやすくなります。これにより、選ばれる可能性が高まるわけです。
ちなみに、弊社のビジョンページに記載しているメッセージは、上記の考えに基づいて書いていますので、参考になりましたら幸いです。
ビジョン>>
SNSやブログで集客につなげるには、対象顧客に合ったSNSやブログを選び、コンテンツの投稿内容や投稿する頻度を決めます。ビジネス向けならLinkedIn、若年層向けならInstagramやTikTokが効果的です。
下記は2023年4月現在の国内の主要SNSユーザーの簡単な概要です。各SNSの特徴や年代、ユーザー数全体を見て、ご自分のビジネスと相性のいいメディアを選ぶ参考になさってください。
SNSに投稿する内容は、実用性の高い教育的なものやエンターテイメント性のあるものなど、対象顧客が知りたい情報に合わせて考えます。
投稿頻度は、ある程度の一貫性を持って継続的に行うことが大切です。週に1回のブログ更新や、毎日朝7時にSNSに投稿するなど決まった時間に投稿することで、ユーザーのライフスタイルに溶け込んだり、覚えていただく機会を増やしやすくなります。
ブランドカラーやロゴは、視覚的なブランディングにおいてとても大切なものです。一貫したデザインを持つことで、ユーザーに印象に残るブランドイメージを構築できます。ブランドイメージを作るには一貫性が必要なのですが、普段意識せずに色を使うと、好きな色に偏ったり、その時の気分で別の色を選んでしまったりすることも。
そのため、ブランドカラーを定め、その色を中心にしたカラーチャートをもつと一貫性をもったデザイン性を保つことができます。
たとえば、弊社Rdesign factoryのメインカラーはブルーです。デザイナーさんにイメージを伝えて、ロゴデザイン等を作ってもらい、メインカラー・サブカラー等のパレットを作っています。それをブランドカラーパレットと言いますが、そのパレットをもとに、Webサイト、名刺、パワポで作る資料やLPデザイン、バナー等、すべての色を統一しています。
下記は弊社のCMSで設定しているカラーパレットの一部です(カラーコードはつぶしてあります)。
下記はCanvaで設定しているカラーパレット。上記の色とはカラーコードも違いますし、ピンクも混ざっています(ピンクはたまに使うので残している程度)。カラーが上記のパレットと違うのは、Canvaで出力するときのカラーが微妙に異なるためです。
とはいえ、「自分らしさ」を公の場に出すことに抵抗を感じることもあると思います。しかし、不慣れさや未熟な点や至らない点もひっくるめての「自分らしさ」です。人を対象としたサービスに人が関わる以上、合う合わないもありますし、サービスの内容が万人受けすることは少ないもの。
だとすれば、現時点の“自分らしさ”を全力で出すことで、より魅力的なブランドとして受け入れてもらえる場面もあると思って、怖さすら受け入れ、勇気をもって発信しましょう。
自分らしさを出す怖さに対処する方法を、以下にまとめてみます。
以上の方法を取り入れることで、自分らしさを出す怖さに対処し、続けていくことでブランド構築ができていきます。逆に言うと、続けることでしかブランド構築はできません。
とはいえ、自分らしさと勇気を振り絞って情報発信を行っても、反応を得られないことは往々にしてあります。そんなときの対処法をご紹介します。
ここまで書いてきましたように、自分の強みを見つけ、ストーリーテリングでサービスの魅力を伝え、効果的な情報発信を行い、視覚的なブランディングで差別化を図りながら続けることが、ひいては集客力につながっていきます。その過程では、自分らしさを出す怖さと向き合うこともありますし、発信を続けても反応がないときもあります。
その際はそれぞれの対処法を実践することでしか、状況の打開ができません。それを経てこそ、自分だけの魅力的なブランドを構築することができるのです。
この記事が、経営者やフリーランス、独立を目指す方の集客力アップに役立つことを願っています。ぜひ、今日から実践してみてください。自分らしさを大切にし、自分の価値を理解しながら、対象ユーザーにフォーカスして情報発信を行いましょう。反応がないときも上記対処法を試しながら継続して情報発信を行うことで、自分だけの魅力的なブランドが構築できますから。