もくじ
- 会社としての情報発信、どんな発信をしたらいい?
- 情報発信の際に書きたい内容の例
- カギとなるのは自社の専門性
- こんな記事、書いていませんか?
- まとめ
- 理解が深まるおすすめ書籍
- 資料のダウンロード
会社としての情報発信、どんな発信をしたらいい?
ブログやメルマガ、youtubeにSNSと企業が情報発信する機会が格段と増えました。よくご相談いただく際に伺うのが、
「何を書けばいいのかわからない」
「書いてもこの内容で合っているかどうか不安」
「書き始めたのはいいけど、続かない」
「書いても反応がなくて心が折れる」
こういったお声です。
企業が情報発信する際に最も重要な点は、顧客の課題を解決する情報を書くことです。この点に沿って情報発信ができていない場合は、少し考える必要があります。YouTubeで見る>>
情報発信の際に書きたい内容の例
自社製品やサービスを課題をもつユーザー目線で徹底的に紐解き、興味を持って読みたくなる情報を一つでも多く発信します。
記事内容の例
- 業界のトレンド
- 市場の解説
- 顧客から受ける質問や問い合わせ内容(※)
- 顧客の課題を解決できる自社サービスの強み解説
- 自社サービスの導入事例やケーススタディ
- サービスが開発された背景
- サービスを使うとどんなシーンのどんな課題が解決できるか
- サービスに関わるメンバーの考え方・取り組み方
- 実際にサービスを利用した顧客の声
- サービスに関する今後の発展計画や予定
- サービス改善に関する現在の取り組み
- 他社との違いと自社のデメリット
カギとなるのは自社の専門性
上記の項目は基本的な項目となります。大切なのは、記事には、常に自社の専門性を活かした情報とする点です。たとえば、私が実際に対応した内容を上記の項目から選んで、例に挙げます。
私の会社の場合は、フロントである私が編集者出身・出版社でデジタルマーケ職・EC運営をしていた点が強みとなりますので、この点を暗に証明できる記事内容を書けるよう注力します。
「※3.顧客から受ける質問や問い合わせ内容 × 自社の専門性」
自社に対し、実際に顧客からいただいた質問を記事テーマにします。
【質問】
「SNSのプロモーションの結果をレポートにまとめたけど、どうすれば効果があったことを上層部にわかるように伝えられる?」
【記事内容の例】
レポート作成のポイントを解説する記事にします。上層部の方は時間がないので、レポートはパッと見て理解できることが重要。簡単なラフ(ページ構成図)を作って、A4用紙1枚に収まるよう、実施概要・見せたい結果・上層部の方にとってほしいネクストアクションをまとめた事例を作ります。
記事のタイトル案は「A4用紙1枚でわかりやすい! 社内提出用 効果測定レポートのまとめ方」あたりでしょうか。
【専門性】
私の会社の場合、出版社で仕事をしているスタッフが多いので、雑誌の誌面を作る際の見せ方のポイントを理解している点が強みとなります。ですので、その点を詳しく解説することが自ずと専門性につながると考えます。
こんな記事、書いていませんか?
書かなくていい記事の例もあります。老舗企業、ベンチャー企業のWebサイトでよく見るのが、下記のようなタイトル例です。
これらも悪くはないのですが、情報を探しているユーザーにとっての「欲しい情報」でないことはおわかりいただけると思います。会社付近のランチ情報、新しく入ったメンバーの紹介記事なども中の人が記事として書きやすいだけで、顧客にとっての重要度は低いです。
どうしても書きたい場合は、課題解決記事10~15本に対して、社内情報記事1本が目安です。
記事の更新頻度だけにこだわると、書きやすい記事としてこういったコンテンツ案が出てきやすいのですが、更新頻度を落としてでも、自社の専門性をベースにした記事を書くことをおすすめしています。
まとめ
企業の情報発信で重要なのは、顧客の課題解決に役立つこと。これに尽きます。クリエイティブを通じて得た“役立つ知識”を、潜在顧客が社内外に共有したり、より深い情報を知りたくなり、積み重なることでファンになってくださるからです。
理解が深まるおすすめ書籍
『僕らはSNSでものを買う』
飯高悠太 著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
誰の、どんな課題を、どう解決するかを、事例を交えて具体的に説明された書籍。SNSがベースの内容ですが、この考え方はWebサイトのすべてに通じます。
「ペルソナ」の設定をまだしていない方、したいけどいまいちよくわからないという方は、こちらの本を通じて得ることが多いと思います。とくにご一読いただいたいのは第二章。
会話調で書かれていますので、頭に入りやすいのも◎。WebやSNSマーケティングをこれから始める方にもおすすめです。発行年の古さを気にする方もいらっしゃると思いますが、Webマーケティングに取り組む方にとって普遍的な内容の解説が多いので、その点は気にする必要はないと思います(2022年1月時点)。