過去データはあるものの、システムのリプレイスごとにデータのラベルや運用に変更が起こり、一貫したデータを持てておらず、販促用のデータとして使いにくい状態でした。まずは、そこを整えることからスタート。また、ルーティンの運用で効率的に行われていないもの、過不足あるものが散見されたため、可視化し、重要度による整理と切り分けが必要でした。
実施内容をphase1・2に分けて実施。
phase1では現設定で取得できるデータを掘り起こし、販促に必要なデータ取得設定のし直し、データの基準となる考え方のルールを設計。ルールをもとに効果測定の基準値を設け、販促の基軸を作りました。
phase2では、phase1で作った基軸をもとに優先順位の振り分けを行い、予算・運用ボリュームの見直しを行いました。その上で、基盤となるシステムやUI・UXの整備に入っています。また、この段階で、外注先との折衝も頻繁に起こりましたので、内部スタッフとしてMTGへの参加や依頼等も行いました。
・BIツールのデータ抽出条件の仕様確認と設定
・BIツールを使ったデータ分析
・BIツールの社内への現状共有とレクチャー
・データ上における商品登録情報・顧客情報の取得内容の選定と切り分け
・データ運用ルールの設定
・CRMシステム導入対応
・ECサイト運用全般に関するレクチャー(広告/Google対策/UI・UX関連)
・運用費の適正化サポートと内製化によるコストダウン支援
・Web広告配信の見直しと改善
・定期分析指標の見直しと設定
・WebサイトUI・UX改善
・SEO対策(サイト内構造の適正化/Googleクロール対策 他)
[対 広告代理店/システム会社]
・先方提案内容に関する自社メリット・デメリットの詳細を社内に説明
・広告費の適正運用サポートとチェック
・システム改修希望内容の言語化とエンジニア対応
データの蓄積に関する基盤が整い、その上で社内で「データを取得して見るべき点と必要な施策の方向性」「したいことのためにどんなデータを取得すればその視野が拓き、意識を共有できるか」という点について共通意識をもてるようになってきました。また、運用上かかる固定費についても、一元化したデータを使って過去の購買履歴から顧客の優先度を洗い出す等、固定費のかけ方にも目的に合わせた使い方の変化が生まれています。